とザル雑記

とザルの雑記です。面白そうなこと思いついたらゆるゆる更新するよー!

Toystory4 さて、どう解釈しよう…

どーも、とザルです♪

 

トイストーリー4をみてきました!

 

 

まぁ、色々と言いたいことはあります。話としては面白いけど、トイストーリーとしては蛇足だったかもなとも思ってます…。

 

だけど、僕、このシリーズのことが大好きで…!

だから、いっぱい考えました、この物語をどう受け止めるか…?

どこに引っかかったのか…?

今日はそんなお話です。

以下、ネタバレを含みます。まだ見ていない方、感想が纏まっていない方は見ないことをお勧めします。

 

 

 

 

結論から言うと、この物語は<推しの卒業>だったんだと思います。

 詳しく行きましょう。

 

 

<アンディーのおもちゃたち>というグループ

トイストーリーが好きってのは、結局、<アンディーのおもちゃたち>というグループの活躍するお話が好きだ!ということだったんだと思います。

1-3はウッディーがチームのリーダーとしてチームを作り上げ、目標を達成する物語です。<アンディ―を幸せに>という目標を達成するためにチームを一つにしていくプロジェクト、物語なんですね。

チームの形成過程で言うと、1が「成立期<メンバーが集まっただけ>」と「動乱期<不満が出やすい>」、2が「安定期<互いを理解し始める>」、3が「遂行期<自律的に動く>」って感じ…?チームとして纏まりに纏まっているのが3で、仲間たち全員が阿吽の呼吸で活躍する。それが3の魅力でもあります。

 

<アンディーを幸せに>プロジェクトが完了した時にグループ内は一番いい状態にあると言えます。だから、 <アンディーのおもちゃ>というグループの最盛期は3の直後です、(アイドルはあまりわからないけど、神7がいるAKBみたいなイメージ…)これから先もパークで取り上げられたりスピンオフがでるのはあの頃でしょう。

 

しかし、プロジェクトが終了すれば、その仲間たちは解散するんです。たとえ、メンバーが同じでも目標が変わればチームは振り出しに戻るんです。<ボニーを幸せに>プロジェクトになって、あのチームは一種の解散をしたわけです。

 

つまり、1-3で<アンディーのおもちゃたち>というグループの物語は完結しています。出ているキャラクターは一緒でも、4は<ボニーのおもちゃたち>というグループの新しい物語なんですね…。

 

ウッディーとグループ

<アンディーのおもちゃたち>は、1の頃(グループの初期)から何年も追ってきているグループです。愛着のあるグループ。そんなグループを初期から引っ張ってきたメンバーがウッディーです。

僕が好きだったのは、チームの中でのウッディーでした。正義感が強くて、仲間想いで、頭も切れるリーダー、自惚れ屋なのが玉にキズだけど、皆に愛される、そんな彼のことがとても好きだったんです。

でも、それは彼のチームの中での立ち位置から生まれるものでもあります。4のウッディーは<アンディーのおもちゃたち>のリーダーのウッディーではなく、<ボニーのおもちゃたち>の一員のウッディーでしかありません。各人の役割は前のチームと一緒ではないわけです。

ここで、いつものウッディーとは違った面が出てきます。グループとしての危機にリーダーとして立ち向かうウッディーはそこにはいなくて、そこにいるのは、正義感も仲間想いも空回りするし、とにかく焦りで満ちている、少し病んでるウッディーです。そんないつもと違うウッディーを取り上げるからこそ、今までと軸が大きく変わってきます。1-3は<ウッディーを中心としたチーム>の物語でしたが、今や中心に彼はいないわけです。4は<ウッディーの心の中>を取り上げる物語へと変化しました。(ここが1-3の流れを期待していると物足りない点でもあります…)

 

まぁ、何が言いたいかと申しますと、<チームの中のウッディー>を推していた僕にとってそこにその推しはもういなかったわけです…。テラーや、謎の恐竜王国ではまだ推しのウッディーがいましたが、4は最初からいなかった。

推しの卒業

4で僕らは、そんなウッディーを見守ります。だから、ずっと引退試合のような悲壮感が漂っている、ウッディーの立場も今までで一番過酷なものです。引退の様子が、淡々と流れていきます。華はありません、<ホントのホントにウッディー大活躍!>は過去のおはなし。今作のウッディーは意地で喰らいついていく何とも泥臭い奴なのです。(性格が変わったとかではないですが…)少し痛々しいほどの泥臭さで何かを成し遂げようとするけれど、やっぱり以前ほど華々しい成果は上げられない。それを自分で受け止めて、現役引退を決める、現場を離れ、後進を育てることに決める。その心の動きは今までのファンタジーとは一線を画したリアリティーがあります。

 結局はそれが受け入れられるか否かですよね…。物語のいいところに、キャラが老いていくところまで追わなくてもいいというところがあると思います。彼らは大人にならなくてもいいし、死ななくてもいい。ハッピーエンドで終わればいい!アイドルは必ず卒業の時が来るけれど、キャラクターは卒業しなくても何ら問題がないわけです。

敢えてそれをやったのが、この物語です。そして、この物語が辿り着くのは<物語のハッピーエンド>というよりかは<人生のハッピーエンド>に近いものだと考えられます。まぁ、推しの卒業公演なんです、全盛期で見るのを辞めてたら、いきなり卒業を見せつけられたわけです、そりゃ面喰いますよ…。

おわりに…

ということで、僕は面白かったとは思っているけれど、ナンバリングは避けて欲しかったかなと思う派です。キャラの性格はブレていなかったけども、少しキャラの扱いが雑だったなとしょんぼりしてしまう点も何か所かありましたし…。キャラ自体に愛着が湧いているんだから彼らを雑に扱わないで~と、3を見返してしまうと尚更に思ってしまったりもします…。

 

ただ、面白かったというのも事実です。特にフォーキー関連は非常に良かった…!キャラとしての可愛さもだし、ウッディーが昔話をしているシーンとか大好きでした。

 

4はトイストーリーシリーズに必要な映画ではないですが、あってもおかしくない映画だとは思います。人生が続けば、辿り着く物語の一つではあると思います。トイストーリーとしてやるべきかを問われると微妙です。だから、評価に困りもするわけですが…。

 

結論、大信頼の3があるので、トイストーリーシリーズは良きです♪(そこかよ)

4が公開された今だからこそ、せめて3までは見ましょう!(必修)

って、ネタバレ記事の最後に書いてもしょうがねぇか(テヘっ)

 

とザルでした~♪