moonに魅せられて|冒険のおわり編
カクンテ!とザルです♪
前回のあらすじ
moonで旅する世界が広くて、ゲームあまりしない僕には十分オープンなワールドで、とても楽しいのであった…。カクンテ!
*以下ゲーム内容に触れます。エンディングの重大なネタバレを含みます。*
さて、今日はもうネタバレでしかありません!なので、全編白文字での提供をさせていただきます♪はい、今から文字が見えなくなるよ〜、そいやっ♪
さて、最後の選択です…。ゲームを続けるか、否か…。この質問は中々すごいですよね…。
ゲームに吸い込まれてからロケットに乗り込むまでにゲーム内の時間で110日ほどかかった…。長い長い道筋です…。moonワールドのリズム感にも慣れ、仲間たちを大切に思うようになっています。この世界の、この記憶がとても愛しいものです…。
選択の直前、ロケットが飛ぶのは4日半。その時間分ずっと映像が流れ続けます。この拘りが、時間の長さが疎ましいけど、そこが好きだったりもして…。宇宙の割に今までのキャラが色々出てきて…。その振り返りが楽しかったです、やっぱりエンディング前に振り返りをもってくるのはいいですよね…。あんな奴らいたな、こんな奴らいたなと。そして、月の住人として現れるアニマルたち。ドラゴンと表裏一体な女王様。
全てが、全ての記憶がゲームを続けさせようとして来る。ラブを与えた世界を失いたくない、どうしても救い出したい、大切だと思うものだから…。あれもラブ、これもラブ。
そう思って、選択する<続ける>コマンド…。どうしても救い出したいと…。大切なメモリーを守りたいと…。そして、バッドエンドを迎えるわけです…。
確かに月の女王様は次に扉が現れたらあなたの力で開けて欲しいといってました…。あぁ、これかもと、そんな気がしつつもいざとなると選べなかった<ゲームをやめる>コマンド。そして、部屋の扉を開けるという選択肢。そう、ゲームをやめることがこのゲームのクリア方法…。
<ゲームなんかやめて扉を開けて外に飛び出せよ!>その答えをゲームが語ってくる。もう理解が追い付かないわけです…。
ゲームでありながら、ゲームを否定している。アンチRPGどこの話じゃありません…。ゲームはプログラムなんだ、あの人間味たっぷりのキャラクター達も、みんなプログラムとメモリでしかないんだ、だから、決まった動きしかできないんだ、囚われの身なんだ…。それをゲームの中のキャラで伝えてくるという強さ…。そして、それを開放するというラスト…。解放した先にあるのは、現実世界を謳歌するキャラたちと発売中止になったmoon...。ラブで扉を開けるとはどういうことだったのか…?一体、ラブとはなんだったのか?何故扉を開くことが必要だったのか?よく分からない興奮と疑問だけが頭に残る不思議なラストでした…。
正直少しの間整理がつきませんでした…。
このゲームが好きになればなるほどに、moonワールドへの愛着は増え、過ごす時間は伸び、没入感は増していく。まるで、別の現実世界の様に…。その行為を作者自らに真っ向否定されたのです。訳が分からないでしょう?あなたが作り出した世界に浸っているのに…!
キャラたちのメモリーについてもそう。愛着がわいて、ポケモンもパズドラも絶対にデータが消せなかった僕には、どうしても解せない。プログラムだと分かっていながら、それを大切に思うことの何がいけないのか?それはラブではないのか…?
考えに考え、それでも尚、有り余るほどのテーマ性と衝撃のラスト…。
数日たった今でも理解はしきれていません…。それでも、少しずつ見えてきたところもあります。
きっとこの答えの多くは扉の外にあります。最終的に僕らの次の冒険地はこの現実世界なのです。この世界のどこかにこの答えのひとかけらがあるかもしれない…。だからこそ、今度はこの世界を冒険しなければいけない。目に見えないラブでも集め続けなきゃいけないんです。ラブを集めていけば、いつの日かきっとその姿が見えるようになるのだから…。
世界は広いし、まだ僕はラブについて何も知らない。ここからが新たなmoonの冒険のはじまりなのかもしれません…。
エンドマークから5分後。余韻に浸り、それでもゲーム内のデータが愛しくて電源が切れない僕に向かい、少し経つと画面が問いかけてきます…。
「ラブは見つかりましたか?」
さらに余韻を深くするこの言葉に驚きつつ、未だ決心の付かない僕にこう語りかけます。
「ゲームなんかやめて早く電源切りなさい」
もう、ここまで素直に言われると切るしかない…。最後の最後までゲームに弄ばれました…。こんな隠しメッセージまですべてがmoonだったんです。扉を開ける必要があると何度も繰り返す…。KERA-MA-GO、開けゴマ!です…。
この終わり方で僕は満足でした…。分かっていないけれど、その分からなさを含め、大好きな終わり方でした…。このラストはこの体裁だからできたことでしょう。最初から最後まで好き勝手に遊ばれた作品でした。良かった…。
ということで、これにて冒険はおわりです。明日からはまた、色々な記事を載せていきますよ…♪
カクンテ!とザルでした~♪